絵本を繰り返し読み聞かせる意味は?効果や注意点について

同じ絵本を繰り返し読み聞かせる意味とは?

 

「最近同じ絵本ばかり読んでいる気がする」「子どもが特定の絵本を読んでほしがる」など、毎日の読み聞かせで、同じ絵本ばかり読んでいる…という方はいませんか?

既にストーリーを把握しているにも関わらず、同じ絵本を繰り返し読み聞かせることに意味はあるのでしょうか。

今回はそんな「同じ絵本を繰り返し読み聞かせる」ということについてご紹介します。

 

乳幼児は繰り返すことが好き

 

そもそも乳幼児は、絵本に限らず繰り返すことが大好きな時期です。

ティッシュを延々と引っ張り出す、引き出しの開閉を繰り返す、リモコンでテーブルをトントン叩き続ける…など、乳幼児の行動をよく観察してみると、繰り返す行動が多いことに気が付きます。

そして、それは絵本も例外ではなく、気に入った絵本や印象に残った絵本であれば、繰り返し見ていたくなるのです。

 

同じ絵本を繰り返し読み聞かせることによるメリット

 

親としては、せっかくいろいろな絵本があるのだから、同じ絵本ばかりではなく他の絵本も読んでほしい、と思うでしょう。

しかし、繰り返し読み聞かせることにはメリットがあります。それが「言葉を覚える早さ」です。

同じ絵本を繰り返すということは、同じ言葉を繰り返すということでもあります。同じ言葉を頻繁に聞いていれば定着しやすく、話し始めることが早いといわれているのです。

もちろん、個人差はあるため一概には言えませんが、絵本と言葉の発達の関係は深いと考えられます。

 

同じ絵本を繰り返し読み聞かせるうえでの注意点

 

同じ絵本を繰り返し読み聞かせるうえでいくつか注意点があります。それぞれの詳細を見ていきましょう。

 

怖い絵本に注意

 

一口に「絵本」といってもその種類はさまざま。中にはおばけや鬼が出てくるような怖い絵本も存在します。

子どもはこういった、不気味な絵本に興味を持ちやすいものの、毎日繰り返し読んでいると、暗い場所や静かな場所を極端に怖がることがあります。

「おばけが出るかも」「鬼がくるかも」と常に、おばけや鬼のイメージが頭から離れなくなってしまうことも考えられるため、絵本のチョイスは慎重にすることが大切です。

 

乱暴な言葉がある絵本に注意

 

絵本の中には乱暴な言葉がある作品もあります。「馬鹿」「ぶっ飛ばす」「あいつ」など、子どもにはちょっぴり過激なセリフがある絵本は少なくありません。

もちろん、こうした乱暴な言葉がある絵本が子供に悪影響を及ぼすということではありません。しかし、こういった乱暴なセリフを気に入ってしまい、日常生活で連発することがあります。

仮にお客さんを招いている状況で「ばか!ばか!」と連呼していたら困ってしまいますよね。

そのため、繰り返し読み聞かせる絵本に乱暴な言葉がある場合は注意したほうが良いかもしれません。

 

おわりに

 

今回の記事では「同じ絵本を繰り返し読み聞かせること」についてご紹介しました。

もともと子どもは一定の行動を繰り返すことが好きな時期。それは絵本も例外ではないため、「同じ絵本ばかりで良いのだろうか」と深く考える必要がありません。

むしろ、同じ絵本を繰り返し読み聞かせることで、言葉が定着しやすく、語彙を増やす効果も期待できます。

しかし、同じ絵本を繰り返し読み聞かせる際には、上述した「注意点」を把握したうえで行うことが大切です。

ぜひ、小さなお子さんをお持ちの方は、今回の記事を参考にしながら絵本と向き合ってみてはいかがでしょうか。